2022年1月7日金曜日

支援制度と当事者の関係

今日NHKで見ましたけど。

貧困層へのタイガーマスク的匿名プレゼント、からの支援制度について。
色々そういう制度で【親に頼れない環境にいる子供たち】を支援していきたいと仰っておられる方がいました。
とても素晴らしい、良い事だと思いました。

それで、、、
【親に頼れない環境にいる子供たち】だった私から、現実どういう暮らしだったかを書かせていただかずにはいられない。

先ず、当事者はそういう支援制度を知ることができにくいという問題があります。
毎日が必死で、そういう制度があるとかないとかそんな事を考える暇もありませんでした。

高校生時代の話でいくと、、
生活のために、明日メシ食うために、やりたいことのためにバイトバイトの毎日です。
(私は父親とアパート暮らしで、家賃と高校の学費は父親が払ってくれていたので、まあ貧困層の中でもなんとかマシな良い方でしたが。)

そして若いので遊びたいことやりたいことも山積みです。青春真っ只中です。

バイトと、学校と、青春に忙しい生活の中で
自分がおかれている環境を人に相談なんてしようとも思わないし。
とにかく毎日毎日必死なので。
そういう支援制度があるとかないとか考える暇も無いのです。


学校に行ってる暇なんて無いぞ!とも思ってました。
高卒の資格を取るために仕方なく行ってるだけでした。
学校終わってすぐから夜遅くまでバイトバイトの毎日でとにかく眠いし疲れてるから、行きたくないんです。
なので卒業できるギリギリの出席日数を計算して、テストもギリギリで切り抜けて、できなければ補習を受けて、本当にギリギリで卒業しました。
もちろんその先の進路の大学や専門学校なんて中学の時から諦めてました。
うちにはそんな金は無いぞと親からはっきり言われてました。なんなら高校も無理だと言われて、危なかったのですが、ギリギリなんとかなりました。エグい話なので割愛しますが。

脱線しましたが、繰り返しますが、
明日食うための金を稼ぐのにバイトしまくり、学校にも顔を出さなくてはいけない、青春やりたいこともあって、支援してくれるような制度があるとかないとか考える知る暇も無かったということです。


金が無いぞヤバいぞとなっている時に、、
行政機関に今の状況を説明したら支援してもらえるなんて思いもよらない。
考えつかない。
知りもしない。
知る機会もない。
「君貧しいね、こういう制度があるよ」なんてわざわざ言ってくる人もいない。
第一自分が貧しいってことを知ってる他人がいない。
「私貧しくて困ってます!」って大声を上げるわけもない。恥ずかしい。

なによりも、バイトのシフトをもっと入れてもっともっと稼がなくては!!となるのが現実でした。

上手く伝わりますでしょうか。
目先のことしか考えていないんです。
考えられないんです。食うために必死なんで。


貧しくて毎日必死な人と支援制度が、うまく繋がる方法を考えることが大事な気がしました。
行政機関から貧困家庭へ積極的にアクションしていかないといけないですけど。
うちなんか郵便物もろくに見てなかった家庭ですし笑
なーんか難しいことが書いてあるなーって手紙はポイしてましたし。

思いもよらない世界をどうやって知らせてあげるのか。そこが重要かと思いました。

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